NETWORKWORLD の NSTIC に関する記事
NETWORKWORLD に、米国 NSTIC (National Strategy for Trusted Identities in Cyberspace) に関する二つのコラムが掲載されていたので、紹介しておきます。
Can the Obama Administration fix your identity management problems? (オバマ政権はID管理に関する問題を解決できるか?)
- オバマ大統領は、NSTIC のドキュメントの冒頭で、ID窃盗やプライバシー侵害を防ぐたために、セキュアじゃないパスワードをなんとかし、オンライン取引をもっと信頼性の高いものにしたいと謳っている。また、これは米国政府の負債削減という意図も。
- NSTIC のワークショップでは、民間のベンダー団体の Open Identity Exchange (OIX) や、Kantara Initiative が参加しており、パイロットプロジェクトが行われる予定。OIX は、OpenID Foundation の姉妹企業。
- OIX のメンバーである Verizon 曰く。NSTIC の目的は、オンラインのビジネスが誰にとっても簡単になること。例えば、Best Buy のサイトで買い物するときに、Verison の ID でログインし、さらに必要であれば、ワンタイムパスワードを携帯電話に発行し、それでアクセスできるようになる。
- Verizon は長年政府に対して PKI の証明書を発行する仕事をしてきたが、今回 Identity Ecosystem を構成するメンバーの一社と、その立場を変えた。
NSTIC director: ‘We’re trying to get rid of passwords’ (NSTIC担当高官 「我々はパスワードを無くすことに注力している」)
- NSTIC の担当官である、Jeremy Grant 曰く。パスワードだけに頼らない高度な認証サービスを提供している民間事業者と作業している。目下、彼らと標準ガイドラインに関して合意を取ることに注力中。
- 17.5百万ドル(約14億円)の予算を今年度 NSTIC のパイロット・プロジェクトとして計上。
- Identity Ecosystem では、発行された ID を監査するが、その基準や仕様については、NIST 自身が書かない。NIST は民間企業がコンセンサスを取れるような標準づくりを支援する立場に徹する。これは、大変なチャレンジだけども。
- NSTIC には政府による中央集権的データベースは存在しない。政府は、NSTIC に認定されたサービスを採用する。但し、そのための監査はやる。
- パスワードというものは脆弱なため、政府は業務をオンライン化できていない。
- OIX の会長である Don Thibeau 曰く。パスワードはセキュアではない。Google をはじめとした OIX のメンバーは、政府の NSTIC プログラムに参加している。
- OIX は OpenID と OAuth の仕様をベースに、インターネット・スケールのアイデンティティ標準を実現しようとしている。
- OIX のメンバーで、NSTIC のパイロットの他に、民間だけでのパイロットも計画。 (Google, AOL, Hotmail 間で)
- NSTIC は新しい考えにもとづいたセキュリティ設計に挑戦しようとしている。